ドラゴンクエストのBGMが、クラシックの定番になる日

ドラゴンクエストを初めて遊んだのは、1986年、FC版だった。

それから30年が過ぎ、今も最新作を遊び、最近はオーケストラコンサートに足を運ぶようになった。

気がつけば、30年以上、ドラクエの音楽を聞いていることになる。

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ドラクエの音楽は、バレエ音楽に着想を得て作られていることはよく知られている。

「くるみ割り人形」、「春の祭典」などは、バレエ音楽の中でも特によく知られた曲だ。世界各国のオーケストラがコンサートのセットリストとして選ぶ曲であり、NHKなどのクラシック番組でもよくかかる。

「くるみ割り人形」が作曲されたのは、わずか100年前。当時のロシアの劇場がチャイコフスキーに作曲を依頼し、舞台で使ったそうだ。バレエは映画などと同じく、娯楽であり、エンターテインメントの一つである。舞台の音楽がわずか100年という時を経て、世界中の誰もが知っているクラシックの定番になったのだ。

「くるみ割り人形」というバレエ作品を、劇場で見たことがある人は少ないと思うが、「くるみ割り人形」の音楽を聞いたことがある人は多いはずだ。

ゲーム音楽の歴史はまだ40年ほどだが、エンターテインメント作品の伴奏として発達してきたところはバレエ音楽と同じだ。ドラクエは世に生まれてから30年ほどだが、すでに日本のあちこちでオーケストラコンサートが開催されて、盛況だ。

これからは「ドラクエは遊んだことがないが、ドラクエの音楽はよく聞くし、好きだ」という人が増えないとも限らない。

「くるみ割り人形」の音楽が数十年の時を経て、クラシックの定番となったように、ドラクエを初めとするゲーム音楽が、クラシックの定番として認知される日は近いと思う。

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