iPhone のCMとボブ・フォッシーとSaturday Night Live
2019年4月20日 (土)
テレビから、どこかで聞いたことがある音楽が流れてきたと思ったら、iPhoneのCMだった。
YouTube: iPhoneのプライバシー ー プライベートなこと
この曲は、天才的な振付師、ボブ・フォッシーの作品で使われていた曲だ。
ボブ・フォッシーは、ブロードウェイのみならず、映画でも数々の名作に携わった振付師であり、映画監督だ。ダンサーの間では「フォッシー」と名前呼びされることが多い。
フォッシーが関わった作品は、例えば以下のようなものだ。
シカゴやキャバレーはとても有名な作品なので、知っている・実際に見たことがある人も多いと思う。
iPhoneのCMに使われたのは「The Aloof」という曲で、「スイート・チャリティ」の中で登場する。
YouTube: Sweet Charity. The Aloof [HD]
フォッシーの振り付けは非常に独特で、強烈に印象に残るものが多い。
いわゆる「モダンバレエ」や「ジャズ」とは異なるテイストだ。あえて言えばコンテンポラリーに属するのだろうが、その枠にも収まりきらない。「フォッシー」というダンスジャンル、と言っても良いぐらいだ。
アメリカの有名なコメディ番組「Saturday Night Live」では、この「フォッシー」という言葉そのものがネタになっているコントがある。Christina Applegate というアメリカで著名なコメディエンヌが、「Jillian Chizz」という架空の振付師として登場。生徒たちにフォッシースタイルのダンスを教えるが、あまりに独特すぎて、生徒たちが困惑する、というシナリオになっている。
YouTube: Jillian Chizz Helps Students Find Their Fosse - SNL
フォッシースタイルのダンスそのものがコントのネタになっている、というだけで、いかにフォッシーが著名で、かつ「独特」なのか、というのがわかろうというものだ。
コントで振付師を演じた Christina Applegate はダンスがとても上手く、実際にミュージカル「スイート・チャリティ」の主役として、ブロードウェイの舞台に経ったことがあるそうだ。
このSaturday Night Live のコメディ動画は、ダンスが好きな人なら思わずくすっと笑える内容なので、ぜひ見てみてください。
台詞は全部英語ですが、映像からストーリーが想像できる・かつ内容が面白く繰り返し鑑賞できるクオリティなので、英語のリスニング教材としてなかなか良い動画です。
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